成人の日着付けが終わったときに、一番心配なのがクレームがないか気になります。
着崩れで何が多いと思いますか?
着崩れで多いのが帯が下がってる。
今年も成人式が終わったあとに振袖の後撮りの着付をやっています。
親子さんのお話を聞くと、他で着付けをしてもらって着崩れしたといわれる方がいらっしゃいました。
写真を見せてもらうと、帯が腰骨の近くまで下がってました。さらに帯揚げが飛び出していました。
20歳のお嬢様は気付かれてなく、嬉しそうに帰ってきたらお母様やおばあ様が気付いたケースが多かったです。
私はどうしても原因が気になってしまい、もっと深く話しを聞いてみました。
お話を聞いてまず思ったのが、補正が足りないのではと思いました。なぜなら、大体着付けがうまくいかないときは補正がうまく入ってないときが多いからです。
帯が落ちるとなれば腰回りの補正です。
タオルが何枚使ってあったか聞くと1枚でした。
今年の成人式に先輩の着付け師さんが別のところで着付けされて着崩れしたお嬢様を着直ししたらタオルが後ろに1枚だけだったんですよね。
まれに1枚で足りる方いますが、私の経験上ほんとうにまれです。
殆どは腰に2~3枚は入れます。それでもくびれがある方は更に足します。
マネキンみたいに寸胴ならいいんですが、ひとの体はひとり一人違ってるのでマネキンのようにはいきません。
その日のコンディションで同じ人でも変わるぐらいです。
私は着せるときに一番経験がいるのが補正だと思ってます。
いろんな体の人にあたらないと感覚って中々身に付きません。正解がないなとも思います。経験人数はだから大事です。
最後に補正は人によって変えていってください。
着付けをするほうは時間との戦いで着せてますが、終わったあとに大丈夫かなと心配にならないためにもタオルや綿花、ガーゼなどを使ってその人にあった補正をしていきましょう!