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一番多いお悩みが「衿元がきれいにくっつかない」
着物を着るときに一番多いお悩みが「衿元がきれいにくっつかない」ということです。実際に人に着付けをすると「こんなに衿元がピタッと合うんですね!びっくりしました」と言われることがとても多いです。
一方で、自分で着物を着ると「衿がぴたっと決まらない」「衿元が浮いてしまう」と感じる方も少なくありません。ここでは、衿元がくっつかない原因と、きれいに保つためのポイントをお話しします。

衿元がくっつかないときに多い原因
- 後ろの衿が抜けていない
衿元が合わないときは、後ろの衿も詰まってしまっていることが多いです。後ろ衿をきれいに抜くと前の衿元がぴたーっとくっつきます。 - 体型による影響
やせ型の方や胸が大きい方に多い悩みです。体型の特徴によって衿が浮きやすくなることが実はあります。難しいときは補正や和装ブラなどを使って改善するときもあります。 - 衿を何度も直してしまう
衿元が気になって触れば触るほど崩れてしまいます。実は指で軽く触っただけでも跡が残るほどデリケート。2回直すより5回直したあとのほうが乱れている、ということがよくあります。
衿元をきれいに保つコツ

一番大切なのは「衿をなるべく触らない」ことです。気になるとつい直したくなりますが、触らないほうが崩れにくく、着姿もきれいに保てます。
衿が浮いたなと思ったら応急処置は後ろの長襦袢の肩甲骨下の延長戦上の腰紐より下の布をつまんで2点を真下に引っ張ることです。
ただ、これは気づいたら衿がまた浮いてくる可能性はあります。
実は衿をきれいに抜くには、衣文抜きや背縫じゃなくて肩甲骨したあたりの2点を同時に引っ張ることがコツです。
もし浮いてきたらまた引っ張ってあげてください。
そして大事なのが前の衿をさわらないことです。
なぜかというと、衿を触るとくぼみができて空気が入ることでそれでどんどん崩れていくからです。空気はちょっとした窪みから入ってきます。
理想は長襦袢から着直すことですが、初心者さんにとって毎回衿元を完璧に決めるのは難しいもの。だからこそ「衿は直さない」という意識を持つと着姿がかわってきますよ!
まとめ|衿元がきれいに決まると着姿が美しくなる
着物の衿元がきれいに決まると、全体の印象がぐっと美しく見えます。衿がくっつかないのは多くの人が経験する悩みなので、まずは「後ろの長襦袢の2点を抜く」「前の衿は触らない」を意識してみるだけでも変わりますよ!
衿元が安定することで、着物姿に自信が持てるようになるといいです!