【2025年最新】振袖の着付け:着付け初心者が気を付けること3選 【プロ着付け師が説明】

成人式が終わると、ご家族やまわりの方で振袖を着る方がいたら着付けをはじめたきっかけになる方が増えています。今年デビューされた方や着付けを始めようと思った方はぜひ参考にしてください。

目次

成人式の振袖の着付けで気をつけること:【初心者さん必見】プロが選ぶ3つ

1.着付けの時間は気にしたほうがいい?

早くに着付けないと時間が間に合わない、デビューしたときはあせります。ただ一番怖いのは着崩れや苦しいなどのクレームが起こることです。丁寧さが重要なんです。特に最初にうまくいってないときは、経験上どんどんうまくいかなくなります。

もし可能であれば二つの点を心掛けてください。

  • 時間は余裕をもたせておいたほうが無難!
  • 先輩の着付け師さんがいればフォローをお願いできると安心!

ただ、成人式当日に先輩のフォローが入った場合、腰ひもを締めたあとで先輩がやり直すケースもあるかもしれません。私も新人のころは自分でやった裾合わせがうまくいかずに、先輩が入ってやり直しされたこともあります。そこは悔しいかもしれませんが、後でクレームになってしまうほうが大変です。大事なのは帯にいくまでは丁寧に着せていくことです。

最初はあせらない環境を作るのが大事です。可能であれば時間もギリギリではなく少し長めに時間をとったりしましょう。

2.振袖の着付けの小物や帯やその他の準備をする

今は事前に振袖一式を持ってこられて、お店や美容室さんが当日に着せやすいように準備をしているのが増えています。振袖には様々な小物が必要になるので、自分の知識を深めるためにもたくさんのものに触れておくことをおすすめします。実際に自分が着付けをする人数以上のものを触る機会でもあります。中々そういう機会はありません。

最近の流行で帯締めや帯揚げ、重ね衿などの着付け小物がたくさんあります。当日にこれはどういう風に使うんだろうと悩むようなものもあるかもしれません。事前に知っておいて、打ち合わせしておくと当日スムーズに着付けができます。

振袖や帯にも様々な種類があります。着物が好きなら特に最初はこんなコーディネートするんだと楽しんで知識を身につけることもできます!

3【華やかな飾り結び】振袖の帯結びはめちゃくちゃ勉強した方がいい?

個人的には帯結びは最初は最低2個で大丈夫です。羽がたくさんある飾り結びだと長さがないと出来ないことが多いです。体形や帯の長さによって作れる帯結びは限られてきます。また昔の帯で刺繍がたくさん入ってたりすると大変だったりもします。帯結びより肌着から帯までを考えないで体が覚えるぐらいに仕上げていれば帯結びを追加で覚えてもいいかもしれません。私は生徒さんにはまず一連の流れを無意識でできるようになることをすすめています。あせって帯板をつけ忘れたり、伊達締めを忘れることのほうが、着付けが終わったあとで気づくと大変だからです。慣れたら、新しい帯結びをマスターしていくのはいいと思います。

着付け師初心者さんの場合、クレームで一番多いのが帯が下がったなどの着崩れしたケースです。この帯結びはかわいくないとかはあまり聞かないです。最初に帯が帯がとなるより、着物の練習をしてからのほうが個人的には安心だと思います。

最初は簡単にできる帯結びを覚えておくのがおすすめです!簡単なのは時間もかからないので余裕を持ってできます。アコーディオンヒダは時短できるのでそれを使った帯結びもお嬢様たちに人気です!

まとめ:

初めて成人式デビューで一人で着付けをするとなると、緊張すると思います。すべてが初めてで何をどこまで完璧にやったらいいか悩んでいる方がいれば参考にしてください!まとめると、丁寧に落ち着いてやること、事前の準備に参加できるのであれば見て触って知識をつけておくこと、最後は帯の飾り結びは最低2個でもし可能であれば着物の流れをからだで覚えておくことです。当日、成人式でたくさんのお嬢様たちを送り出すのに役立ててください!

この記事を書いた人

1979年福岡生まれ
着付け師歴 8年
35歳から着付け師スタート
年間約300名様着付け

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